建物の屋根に太陽光パネルを設置する工事の業種判断

屋根工事か?電気工事か?

建物の屋根に太陽光パネルを設置する工事は、『屋根工事』あるいは『電気工事』のどちらに該当するのでしょうか?

まず『屋根工事』に関しては、国土交通省のホームページに掲載されている『業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正)』には以下のように記されています。

  • 瓦、スレート、金属薄板等により屋根をふく工事

ちなみに、瓦やスレートは屋根をふくための材料のことですが、他の材料を使う場合でも屋根ふきを行う工事は全て屋根工事に該当します。

次に『電気工事』に関しては、以下のように記されています。

  • 発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備等を設置する工事

業種判断

上記の様に、建物の屋根に太陽光パネルを設置する工事は、一見業種判断が難しいように感じられます。

しかし、実はある方法で簡単に業種判断を行うことが出来ます。
それは、その太陽光パネルが『屋根置き型』か『屋根一体型』かを確認する、という方法です。

まず『屋根置き型』は、屋根の上に架台を設置してその上に太陽光パネルを設置することになるので、屋根工事を行うわけではなく『電気工事』に該当します。

次に『屋根一体型』は、屋根自体が太陽光パネルで作られるので、工事の内容としては屋根ふきとなり『屋根工事』が該当することになります。