建設コンサルタント

『土木設計』とは?

まず『土木設計』とは、社会資本の調査・計画・設計などの業務を行うことをいいます。
そして『建設コンサルタント』とは、『土木設計』を担う技術者のことを指し、業者である国、都道府県、市町村、さらには電力会社、鉄道会社、高速道路会社が執行する事業を支援し、パートナーとして社会資本の設計を行います。

例えば、道路を計画する場合であれば、まず道路を設置する位置を決めることになります。
そして、その周辺を測量し、該当する場所の用地を買収する計画を立てていきます。
さらに、道路の様式(二車線、四車線など)を決め、構造(トンネル・橋梁など)を設計します。
これらを行うのが『建設コンサルタント』の役割です。

建設コンサルタントの種類

建設コンサルタントは、『設計技術者』『補償技術者』『測量士』の3つに分かれます。

まず『設計技術者』は、例えば道路を設計する際、まず道路のルート、カーブ、材料を、そして橋であれば形状や架構、構造、材料などを決めていきます。
これを『概略設計』といいます。
そして次に『概略設計』によって決められた大枠に従って、工作物そのものが成立するように詳細を詰めていく『詳細設計』を行っていきます。
これらが『設計技術者』の役割です。

ちなみに『設計技術者』には以下の21部門があります。

  • 河川、砂防および海岸・海洋
  • 港湾及び空港
  • 電力土木
  • 道路
  • 鉄道
  • 上水道および工業用水道
  • 下水道
  • 農業土木
  • 森林土木
  • 水産土木
  • 廃棄物
  • 造園
  • 都市計画及び地方計画
  • 地質
  • 土質および基礎
  • 鋼構造およびコンクリート
  • トンネル
  • 施工計画、施工設備および積算
  • 建設環境
  • 機械
  • 電気電子

次に『補償技術者』は、公共事業を実施する際に、土地を取得したり、事業に支障となる建物などを移転してもらう場合の土地代金や建物などの移転料を算出します。
これらの費用(補償)は、国民の税金を基にして起業者である国、地方公共団体などによって支払われます。

『補償技術者』は以下の8分野に分かれます。

  • 土地調査
  • 土地評価
  • 物件
  • 機械工作物
  • 営業補償・特殊補償
  • 事業損失
  • 補償関連

最後に『測量士』ですが、こちらは社会資本の建設予定地の地形を測量し、地形図を作成することを業務としています。