公共工事と2種の民間工事
公共建築工事における入札制度
国民の税金を財源とした建築を『公共建築工事』といいます。
例えば、公立学校・公立病院・公営住宅・町役場・市役所・県庁・国会議事堂・防衛施設、などがこれにあたり、官庁が事業主体となる公の建築物のことを指します。
この場合、設計は設計事務所が行い、施工は建設会社が行うことが多いのですが、その建設会社の選定は一般的には入札により行われます。
2種の民間建築工事
法人の資金を財源とした建築を『民間建築工事』といいます。
例えば、オフィスビル・工場・マンション・倉庫・遊園地・店舗・ショッピングモール・駅舎、などがこれにあたります。
この場合、設計は設計事務所が、施工は建設会社が行うことが多いですが、建設会社が設計・施工の両方を行う場合もあります。
発注者にあたっては、入札により会社選定する方法と、施主が入札を経ずに決める方法の両方があります。
そして、個人が発注する民間建築工事の代表例は個人邸です。
また、個人の資金を活用して賃貸住宅を建設することもあります。
これは主として節税効果を想定して、個人が所有している土地に賃貸住宅やアパートを建設して家賃収入を得る、という考えに基づくものです。
減価償却費をはじめ、固定資産税、借入金利、修繕費や管理費、火災保険料、投資のために発生した交通費なども経費として計上することが可能となるので、大きな節税効果が見込めます。