意匠設計・構造設計・設備設計

デザインを担う意匠設計

『意匠設計』は、『基本設計』と『詳細設計』に分かれます。

『基本設計』とは、まず顧客の要望を聞き、それを形状や間取りに反映させることですが、その際に予算や法律に適合しているかも考慮する必要があります。
そして、顧客が基本設計の内容に合意すると契約を行い、次に『詳細設計』へと進んでいきます。

『詳細設計』とは、コンセントや蛇口の位置・高さなど、工事する全ての物について細部まで決定し、図面を作成することをいいます。

このように、意匠設計者はデザイナー的な要素が強く、『アーキテクチャー』と呼ばれます。

骨格を担う構造設計

『構造設計』とは、意匠設計で決まったデザインを実現するために、最適な構造を選定することをいいます。

その際に、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄筋鉄骨コンクリート造の4つの分類から構造を決め、構造の要素となる梁や柱の太さ、大きさ、形状なども決めていきます。

また、地震に耐えることが出来る耐震構造や、地震の揺れを受ける制震構造、さらには地震の揺れを伝えない免震構造なども決めていきます。

構造設計によって、当初の意匠通り建築することが難しいと判断された場合には、また改めて意匠設計からやり直すことになります。
そして、意匠設計と構造設計のやり直しをを何度も繰り返し、建設物の骨格を決めていきます。

快適性を担う設備設計

『設備設計』とは、人々が快適に過ごすための設備である空調・音響・光・配管などを設計することをいいます。

ある部屋において、どの場所であっても温度に大きな差が生じなかったり、同じような明るさに保たれたりするかは、設備設計の良し悪しにかかっているといえます。