『デベロッパー』とは？
takatoshi48デベロッパーの役割
建設業の中には『デベロッパー』という役割があります。
『デベロッパー』とは、都市開発・新築マンション開発・宅地開発・都市再開発・リゾート開発、などを行う会社のことを指します。
街をつくり、都市を開発する、という意味では『ゼネコン』と似たイメージを持たれがちですが、役割が違います。
開発の際に、建築用地を確保し、建物や街つくりの計画を立てるのが『デベロッパー』、実際にその工事を施工するのが『ゼネコン』です。
都市開発に必要なこと
土地を活用して、街、市街地、工場用地を整備することもデベロッパーの役割の一つであるため、道路を広げたり、道路の位置を変更したりすることも併せて計画されることも多々あります。
また、商業施設、医療施設、公共施設をつくり、街づくりも行います。
例えば、豊洲では市場の建設に合わせて『ららぽーと豊洲』といった大型商業施設も建設され、周辺での高層分譲マンションの開発や関連道路も整備されました。
また、虎ノ門においては『虎ノ門ヒルズ』の建設に合わせて周辺地域の再開発も行われ、これらもデベロッパーの役割でした。
さらにはマンション開発もデベロッパーの役割の一つであり、土地を購入して、計画を立案します。
その際に、土地の状況を調査した上で、マンションの規模、間取り、仕様なども決めていきます。
| デベロッパーの役割 | 内容 | 関連者 |
| 土地の取得 | 土地の地権者と直接、あるいは不動産仲介会社、銀行、金融機関を介して交渉した上で、土地を購入する。 | 土地の地権者、不動産仲介会社、銀行、金融機関 |
| 企画 | 戸数、部屋の大きさ、間取り、マンション外観、販売価格をマンション周辺との調和や市況を考慮して決める。 | |
| 設計 | 設計事務所に設計を委託する。企画を基に、意匠設計、構造設計、設備設計を行う。 | 建築設計事務所 |
| 開発許可、建築確認の取得 | 都市計画法「開発許可」、建築基準法「建築確認」を取得する。この手続きに不備があると、後々大きな問題となるため注意が必要となる。 | 建築設計事務所 |
| 販売計画の作成 | 販売戦略を立て、広告の打ち方、モデルルームの作り方を検討する（広告代理店に依頼することもある）。 | 広告代理店 |
| 建設工事 | 建設会社に工事を発注し、計画通りに施工しているか確認も行う。 | 総合建設会社、専門工事会社 |
| 販売 | 建設工事と並行してマンション販売を行う（販売代理店に委託することもある）。 | 販売代理店 |
