日本の土木技術
海外での土木工事
日本の建設会社が海外で建設した土木工事をいくつか例示します。
まず、トルコのボスポラス海峡トンネルは、日本の沈埋トンネルの工法で造られており、これまでは船での移動を余儀なくされていた人たちの利便性を大きく向上させました。
次に、エジプトのスエズ運河改修工事は、中東戦争のさなか大変な苦労を伴いながらも日本の技術力を発揮して完成させたものです。
また、イギリスとフランスをつなぐドーバー海峡トンネルは、日本のシールドトンネルの技術を用いて造られており、これにより今ではイギリスとフランスの間をユーロスターを用いて短時間で移動することが可能になっています。
世界トップクラスの日本の土木技術
日本国内の技術が動画などで海外に配信され、外国の人々が驚きと感心をもってとらえている事例が多くあります。
例えば、2016年に博多駅前で道路が陥没する事故が発生した際には、その後の復旧工事の様子が動画で配信され、その手際の良さやスピード感に多くの感心のコメントが寄せられました。
また、東京の渋谷駅~代官山駅間で行われた『東横線地下化切替工事』の映像も海外で大きな話題となりました。
たった一晩、それもわずか3時間半で線路切り替えが完了するまでの様子を動画で追った内容です。
多くの人々が行き来する駅内で、地上の駅を地下鉄の駅に切り替える工事を行う様子に多くの人が驚きました。
さらには、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)における高尾山インターチェンジは、地形的に用地を確保することが困難であったために、狭い谷間に多くの道路が入り組んだ大変に複雑な構造になっているのですが、その技術力が海外の人々に大きなインパクトを与えました。