戸建て住宅工事

3種類の木造住宅

日本には豊かな森林があります。
その森林資源を活用するため、古くから木材を用いて住宅が造られてきました。

木造住宅の造り方には、『木造軸組工法』『木造枠組壁工法』『木質パネル工法』の3種類があります。

『木造軸組工法』とは、古くから用いられている工法で、「在来工法」とも呼ばれています。
柱と梁を用いて組み上げ、斜めの筋交い(すじかい)によって地震の水平力に対抗する構造です。
職人の熟達した技が必要となる工法で、施工者により建築の出来の善し悪しが出てしまうこともあります。

『木造枠組壁工法』の一つに「ツーバイフォー工法」があります。
戦後に北米から輸入された工法で、2インチ×4インチ(50㎜×100㎜)の断面の木材を用いることから、2×4(ツーバイフォー)と呼ばれます。
この均一サイズの合板に角材を接合して、壁、床、天井、屋根部分を造り、それらを組み合わせて六面体の箱状の空間を造っていきます。
『木造枠組壁工法』は、部材の種類が統一されており、また、専用の金具で比較的容易に接合できるため、必ずしも熟練工を必要としません。
ツーバイフォー工法の着工件数は、新築の住宅着工数が減少していく中でも年々伸びてきています。

『木質パネル工法』とは、設計図に基づいてあらかじめ工場で作っておいた壁や天井のパネルを現場で組み立てて造る工法です。
あらかじめパネルを作っておくため、約1日で全て組み上げることも可能です。
ツーバイフォー工法との違いは、組み立てに釘ではなく接着剤を使うことと、パネルに断熱材や電気配線などがセットになっていることです。

木造住宅の特徴と進化

木造住宅は、木の暖かさを感じやすいという特徴があります。
実際に、木造住宅に住んでいる人の方が、コンクリート造に住んでいる人よりも基礎体温が高く、病気になりにくいという調査結果もあります。

また、従来はコンクリート構造物と比べて気密性や断熱性が低いという課題がありましたが、近年では技術開発が進み、断熱性能や機密性能が高い木造住宅も多く造られるようになってきています。