戸建て住宅工事
注文住宅
注文住宅の場合、住宅を購入するものが自ら土地を購入するなどして入手し、そこに自分の好きなデザインの住宅を建てることになります。
デザインや間取りを自分で決めることが出来るため、家族構成や好み、趣味などに合わせて設計することが出来ますが、自分で住宅のデザインや間取りを決めるため、最低限の専門知識は準備しておく必要があり、また、土地を確保していない場合には土地探しから行わなければならず手間もかかります。
建売住宅
建売住宅の場合、不動産会社が仕入れた土地に新築住宅を建設し、土地と住宅を合わせて購入します。
実際に住宅を見ながら生活のイメージをすることが出来るため、購入から入居までスピーディーに行うことが出来ます。
一方で、購入者は自らデザインや設計を行うことが出来ないため、思い描いていた住宅とのズレを感じることもあります。
注文住宅 | 建売住宅 | |
プランの自由度 | 大きい | 小さい |
仕上がりイメージ | 購入前に完成イメージをつかめない | 購入前に完成イメージをつかむことが出来る |
プロセス | 土地購入、プラン立案、建設、というように手間と時間がかかる | 土地と建物を一括購入することが出来る |
契約 | 未完成のうちに契約する必要がある | 完成品を見てから契約出来る |
設計 | 自由に設計出来る | 事前に実施されている |
施工 | 建設中の中間チェック可能 | 完成品のチェックは出来るが、見えない部分のチェックは出来ない |
コスト | 一般的には高コスト | 低コスト |
木造住宅工事の流れ
①地盤調査
まず、住宅を建てようとする場所の地盤調査を行います。
『スウェーデン式サウンディング試験』(地盤の支持力度の強さを調べる簡易調査法の1つで、荷重による貫入と回転による貫入を併用した原位置試験であり、土の静的貫入抵抗を測定し、その硬軟または締まり具合を判定すると共に地層構成を把握することを目的としている。)と呼ばれる試験で行われることが大半で、この試験で住宅地としての必要な地盤の固さを調査することが出来ます。
地盤調査の結果が軟弱地盤であれば、地盤改良をするか、杭を打つかを算定します。
そして、上部に建てる住宅が構造上安定するように構造計算をした後、地盤を固める方法を決定します。
②基礎工事
次に、基礎工事を行います。
基礎は、鉄筋コンクリートで造られます。
事前に鉄筋を組立て、型枠を組んだ後、コンクリートを流し込んで基礎を造ります。
ここでは、コンクリートの強度や精度が重要になってきます。
基礎工事の品質は、水平精度と共に鉛直精度も重要であり、基礎が傾いたり曲がっていたりすると、丈夫で長持ちする住宅を建てることは出来ません。
③上棟工事
続いて上棟工事が行われます。
これは、柱や梁となる木材を基礎の上に立て込む工事です。
この工事では、柱や梁の傾きや精度、柱と梁を連結する部分の連結方法や強度が重要となります。
④断熱材
次に断熱材を施工します。
冬の寒さや夏の暑さが室内に影響を及ぼさないよう、断熱材を用いて外部と遮断します。
⑤木工事
その後木工事が行われます。
居住部分を木材やベニヤなどで貼り合わせ、基本的な室内構造を建築します。
⑥空調設備工事・衛生設備工事・電気設備工事
さらに空調設備工事・衛生設備工事・電気設備工事を行います。
水道から水が出るよう、排水溝から水が流れるよう工事をし、また照明設備やコンセントなどの設置も行います。
⑦内装工事・外壁工事
最後に内装工事・外壁工事を行い、住宅の周りの外構工事が終了すると、住宅が完成します。